eGFRって知っていますか?
”受けて安心健康診断”
だけど、アルファベットや医療用語が並んでいると
「異常じゃないならまぁいいか」
って思いませんか?
でも、知ってるのと知らないのとでは理解力が違いますし、
毎年毎年健康診断を受けていると年齢や生活の変化で
「数字に反映されているなぁ」
と納得したり、改善すべきものが見えてきたりします
腎臓の働き
①血液の中の老廃物をろ過して尿をつくる
老廃物や余分な塩分や水分を尿に排出し必要なものは再吸収する
②血圧を調整
塩分と水分は尿に排出することによってコントロールする
血圧が高いと塩分と水分を多く尿に出し、
血圧が低いと塩分と水分の排出を抑える
血圧を維持するホルモンも調整している
③血液を作る働きを維持する
赤血球を作るためのホルモンを出す
④体の水分を調節する
体に必要なミネラルを取り込んだり、電解質(イオン)のバランスを調節
これが上手く機能しなければむくみにつながる
⑤骨を作ることに関係
カルシウムの吸収に関係するビタミンDをつくる
腎臓って尿を造るだけじゃなかったんですね
eGFRとは
・腎臓がどれ位老廃物をろ過する能力があるかを表す
・この値が悪いほど腎臓の機能が悪い
・クレアチニンの値(※)、年齢、性別で計算される
※クレアチニン(Cr)とは:筋肉で作られる老廃物のひとつで腎臓でろ過され尿として排出される
若い男性など筋肉が多い方ではクレアチニン値は高く、女性や高齢者など筋肉が少ない方ではクレアチニン値は低くなる
腎機能が慢性的に低下したり、尿たんぱくが継続して出る状態
・CKDが進行すると末期腎不全となって人工透析や腎移植が必要になる
・動脈硬化の危険因子としても重要で脳卒中や心筋梗塞を発症させることもある
・原因:糖尿病・加齢・慢性糸球体腎炎・肥満・高血圧
・日本の透析患者数は年々増加し、慢性腎臓病の予防に国も注視している
CKDは早期の治療で回復しますが、あるレベルまで悪くなってしまうと自然に治ることはありません
会社や人間ドックで毎年受けている健康診断
今年はeGFRに着目して見るようにしてみてください
2021.2.28
MCナースネット